ERIKO'S VOICE


「生きている理由・・・それは歌うこと。」

涙すら出なかった。

すべては生きてこそ。

命のために、あまりにもリスクは大きかったが、歌手として致命的となる大手術を行う決心をした。

だが・・・やはり私の心配事は、「命」よりもむしろ「声」だった。

声の出ない生活、歌のない人生・・・。私には到底耐えられるものではない。
そんな大きな不安を抱えたまま、8時間に及ぶ手術に臨んだ。

無事に成功。甲状腺右葉と43個のリンパ節を切除。気管軟骨は削ったが、骨に転移していないことを確認。
最大の心配であった気管切開は免れた!あぁ、神様ありがとう!

しかし、そこからの現実は想像以上に厳しかった。

・・・声がほとんど出ない。

癌の宣告を受けたとき以上のショック。。。

そして、ホルモン治療の段階でバセドウ病の症状が出る時もあり、そのせいで声がかすれたり、首の瘢痕部分が固まって声が出しにくくなったりと、歌のパフォーマンスをキープするうえでは様々な困難が待ち受けており、それをどう克服するか、または、どううまく付き合っていくか、試行錯誤の連続であった。

このようにかなり根気のいるリハビリであったが、数年間ゆっくりと時間をかけて今ではほぼ傷口の癒着もなく、完全復活を果たすことが出来た。

そんな試練を乗り越え、私が奇跡的に歌手として蘇えることができた理由は何か?

それはおそらく、歌手としての(根拠のない)自信と使命感。
病気で失ったもの以上に、病気から教えてもらったことのほうが多かった。だから身体は辛くても希望に満ちていた。
そう、手術前には歌えなかった確固たるメッセージが私の心にある!

そしてどんな時も私を見守り支えてくれた周囲の人々への感謝と愛があった。
この復活は決して私一人では成し得なかった。私が与えてもらった愛を、みんなに還元したい。

そして何よりも、音楽と歌が大好きだったから。諦めたくたって 諦められなかったから。

そして、自他共に愛し、自他共の幸せを願う気持ち。
そんな永遠の生命の輝きを知った今だからこそ、生きる喜びをより多くの人々に伝えるために、今ひとりで泣いているあなたへ、愛と勇気と希望の唄を この声が続く限り、歌い続けていきたい。

私の歌を聴いてくださるすべての皆様に心からの感謝でいっぱいです。

いつも変わらぬ温かい応援をいただき、本当にありがとうございます。

宇宙いっぱいの愛を込めて。
ERIKO サイン
ERIKO